「#クソ物件オブザイヤー」主催者が語る運営事情「今年はスポンサーもつきましたが運営収支は…」

――そのカーサ桜上水が大賞受賞の翌日、住民側と業者側との間で和解が成立したと報道されました。違法建築状態が解消される見込みです。 グル:私がカーサ桜上水の問題を知ったときは「ああ、これはもうカーサ桜上水側に違法建築状態を解消する現実的な方法は存在しないだろうな」と思っていました。  しかし、実際には売却された敷地の一部をカーサ桜上水の管理組合側が買い戻す旨の和解がなされました。売却された敷地の面積と周辺不動産相場、カーサ桜上水の総戸数と管理組合にプールされている修繕積立金等以外の余剰のお金。これらに思いを馳せるといろいろ妄想が捗るのではないでしょうか。 ――見方を変えると、大賞受賞物件が消滅することになります。これに危機感を覚えた全宅ツイ会員もいたようです。今後の事態の進展について、どのようなスタンスでご覧になりますか。 グル:2017年の最優秀賞作品が管理組合による買い戻しで消滅してしまうことに関して、全宅ツイでは会員から緊急声明が出され、クソ物件遺産としての保存を望む声が上がっております。  しかし、全宅ツイのファウンダーであり、「クソ物件オブザイヤー2017」第2位である私、全宅ツイのグル個人としましては、関係者のみなさまによる円満な解決を心より願っております。そして、本件の円満解決をもって「クソ物件オブザイヤー2017」最優秀賞の消滅、および第2位「地面師」の自動繰り上げによる最優秀賞受賞を切に希望するものであります。
地面師

惜しくも7票差で大賞を逃し2位となった「地面師案件」

――受賞こそ逃したものの、個人的に気に入ってるノミネート作品はありますか? グル:エントリーNo.06の「隅切り(※土地の角を削り道路にすること)の石」が好きですね。隅切りによって道路として手放したはずの自分の土地をもう一度取り戻そうとする人間の浅ましさのようなものが、この隅切りの石を見るたび感じられて、ニヤリとしてしまいます。  その土地の所有者の浅ましさが個性となり、隅切りの石としてさまざまな形状となり現れます。強欲な所有者は大きくて頑丈そうな主張の強い隅切りの石、控えめな所有者は小さい、周辺と調和する感じの隅切りの石といった感じです。  街を歩いていると意外と見つかるので、みなさんも今度、隅切りの石の所有者ごとの個性を感じながら、また、どういう気持ちで素材、形状を選び、隅切りの石を置いたのか想像しながら、この隅切りの石を愛でてみてください。
隅切りの石

さまざまなタイプがある隅切りの石。京都地方に多いと言われている

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アワード運営の台所事情はどうなっている
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