イーロン・マスクは立ち止まらない!――スペースXが挑む試練と挑戦の2017年

鳥嶋真也
 イーロン・マスク氏率いる宇宙企業「スペースX」にとって、2016年は苦難の年だった。

 前半こそ、ロケットの打ち上げと着陸を繰り返し成功させ、新しい受注も取り付けるなど、順調な歩みを見せていたが、9月に試験中の「ファルコン9」ロケットが爆発。ロケットもろとも積んでいた衛星も失い、発射台も壊滅するという大惨事になった。事故原因の調査も難航し、予定されていた打ち上げはすべてストップした。

 そして事故から4か月後の今年1月14日、ファルコン9は打ち上げ再開を果たし、さらに2月19日には2機目の打ち上げにも成功した。しかし、打ち上げが止まっていた影響で、現在同社は50機ほどの打ち上げ受注を抱えた状態にあり、できる限り早いサイクルで打ち上げを繰り返し、このバックオーダーを処理していかなくてはならない。

 さらにスペースXは今年、ただファルコン9を打ち上げるだけでなく、ロケットの再使用打ち上げ、超大型ロケットの初打ち上げ、そして有人宇宙船の試験打ち上げと、いくつもの新たな事柄に挑戦しようとしている。

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ついに始まる「ファルコン9」ロケットの再使用打ち上げ

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イーロン・マスク

世界で最も注目される起業家の成功哲学を明らかにするビジュアルムック

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