演説の内容すべてを文字で再度読み返してみると、米国第一主義の話だけでなく、中にはいい話、いい表現を使っている箇所もあると気づきます。
しかしこの演説、ライブ中継で見ていた限り、残念ながらまったく「感動」を感じませんでした。会場の人たちの反応も分かりやすく、会場前列の人たちでさえ、いまひとつ盛り上がりにかけている様子がうかがえました。アメリカでは、本当に素晴らしい演説の時の拍手と、今一つ盛り上がっていない時の拍手とではまったく異なります。アメリカ国民というのは、この点、大変分かりやすく反応してくれます。
ぜひ一度、オバマ大統領の2009年の演説を見直してみてください。会場に来ていた人数や支持率が違うから当然と言えば当然かもしれませんが、オバマ大統領の演説の時の会場の熱気はまったくことなっていました。オバマ大統領自身演説が実にうまく、メッセージを伝えるのに長けていたのもよく分かります。