1万人を面談した現役産業医が指摘する「健康的な長時間労働」のための3つの提案
2017.01.22
最近、長時間労働に対する否定的見解やその対策が必要だという趣旨のニュースを多数拝見します。私は前回の記事で、「1万人を面談した現役産業医として、長時間労働を減らすために『経営者と社員のための長時間労働対策』3つの処方箋」という内容を書きました。
では、長時間労働は本当に「悪」なのでしょうか?
労働力人口減少が避けられないなか、企業競争力の維持のためには、やる気がある人には長時間でも働けるよう対応できることは急務です。そこで今回は、健康的で継続可能な長時間労働を実現するために必要な3つの提案を経営者と社員のみなさまにさせていただきます。
1:自由意志のもと、時間をいとわず働くか、定時上がりで働くかを選べる多様な社員制度
2:長時間労働をする社員には、トップアスリート(プロのスポーツ選手)なみの健康管理体制
3:働く側がどのように働きたいか考え、その多様性が尊重される社風
それぞれ詳しく見ていきましょう。
最初に必要なのは、個々の社員が、時間をいとわずガンガン働くスタイルか、必ず定時上がり(または三六協定厳守)のスローライフスタイルか、を自由に選択できる多様性だと思います。
現状、すでに実施されている「多様な正社員」制度(職種や勤務地を限定した働き方)の発展系の一種とお考えいただければいいと思います(:参考:「多様な正社員」の導入状況)。
この連載の前回記事
2017.01.03
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