これら二つの要因からインドサッカー市場が注目を浴び出した。それにより、インド人初のスペインリーグプレーヤーが誕生したり、多くの有名選手たちがインドに足を運ぶようになったりした。2016年にはジネディーヌ・ジダン、ティエリー・アンリ、リヴァウド、ライカールトなどもインドを訪れ、インドサッカー関係者と会っていた。まさにインドサッカーが注目し始める年となった。
2017年は、U-17W杯がインドで開催される。将来、インドでW杯を開催するための最初のステップと言えようか。U-20W杯にも立候補する意向を示しているので、絶対に成功させなければならない大会だ。さらに2017年にはIリーグとインドスーパーリーグの統合も検討されている。両リーグが統合することにより、さらにインド国内のレベルが上がるだろう。まだ注目され始めたばかりのインドサッカー。これからさらに注目度が増すことに違いない。
【木米貴久 (きよね・たかひさ)】
1988年福井県生まれ。佛教大学文学部卒。東京での会社役員経験を経て2014年よりインド、ベンガルールに在住。現地の語学学校や情報誌の会社役員をしながら、アジアサッカー研究所のインド担当を務める。2015年にはインドアマチュアリーグTAL (The Amateur League)でMVPに選ばれ、プレーも続けている。
【アジアサッカー研究所】
東南アジアを中心としたアジア新興国と日本およびアジアの国々のさらなる発展のために、各国の取り組みをリサーチし、関係者に共有し、さらなる価値を創造していくことを目的として、人材開発とコンサルティング分野など、日本とアジアのサッカー交流を加速させるプロジェクトとして活動している。
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