クリスマスから年始に偶発するテロ事件 欧州極右化にかかわらず、シェンゲン協定を見直す時が来ている

 シェンゲン協定の加盟国では、国境検査が必要とされていません。EU加盟国とシェンゲン協定加盟国は別物です。  例えばアムリ容疑者がドイツへ渡る前に入国したスイスは、EU加盟国ではないものの、シェンゲン協定加盟国となっています。シェンゲン協定には現在26カ国が加盟しています。  筆者も数年前、ドイツから列車で欧州小旅行をしたことがありますが、シェンゲン圏ではパスポート検査がなかったので、スムーズで気軽に旅行できるといった印象を持ちました。知らない間に別の国にいたという経験を何度もしたものです。  これは観光業にとっては非常にメリットのあることです。 気軽にヨーロッパ旅行で隣の国へ行く人が多ければ多いほど、観光客でにぎわうことになります。さらに、欧州のシェンゲン圏内では、そのメリットも生かし、隣の国へ働きに行く人もいれば、仕事でモノを毎日のように別の国に運ぶ人も大勢います。スムーズに車で隣の国へ行けるなら、自国内を移動している感覚とほぼ同じでしょう。  しかし、もし厳格な国境検査があるとするとどうでしょうか。検査所の渋滞なども考慮すると、毎日かなりの時間のロスが想定されます。
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極右化しなくても、シェンゲン協定の見直しは進む可能性がある
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