クリスマスから年始に偶発するテロ事件 欧州極右化にかかわらず、シェンゲン協定を見直す時が来ている

岡本泰輔
 トルコ・イスタンブールで日本時間の1日未明、ナイトクラブで銃撃事件が起こり39人が死亡。トルコ政府はこれをテロと断定しました。世界では年始からテロの気配が収まることがありません。

 昨年のクリスマス、ドイツ・ベルリンのクリスマス市場で起きたトラック突入事件でも12名が死亡しました。実行犯であるアニス・アムリ容疑者(24)はクリスマス市でテロを実行後、逃亡。数日の間、消息を絶っていましたが、転機が訪れたのが23日。イタリア内相が記者会見を開き、アムリ容疑者がイタリアミラノで警官と銃撃戦の後、死亡したと伝えました。

 ドイツではなく、イタリア。この点が今回の事件のもう一つの問題点を表しています。

 アムリ容疑者はチェニジア出身。チェニジア出国の後、イタリアへ向かいました。報道では、イタリアでは学校への放火などの罪で4年間服役していたと言われています。なお、母国のチェニジアにおいても窃盗の罪などで有罪判決を受けています。アムリ容疑者はその後、2015年にドイツへ渡りました。ドイツでは亡命申請をしたものの却下されています。要注意人物として当局はマークしていましたが、あの悲惨なテロを防ぐことができませんでした。

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シェンゲン協定加盟国を縦横無尽に移動した容疑者

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