若者のドンチャン騒ぎでシャッター商店街に活気を――大阪「セルフ祭」にみる好例
2016.10.27
大阪・通天閣近くの商店街で毎年行われている「セルフ祭」をご存知だろうか。
今年は10月8~9日の二日間に渡って行われたが、これが実にナンセンスで馬鹿馬鹿しい、現代ニッポンの奇祭なのである。
ちなみに「セルフさい」ではなく「セルフまつり」と読む。会場の新世界市場商店街に行ってみると、長さ100メートルほどの短いアーケードの両側に、何やら様々な店が出ている。
しかも、店主の大半はエキセントリックな仮装をしており、一見してカオス。来場者も仮装が多く、見ているだけで目がクラクラしてくる。
出店ブースは「実物より1000倍醜く描く似顔絵」、「成仏を祈ってもらえる“冥土”カフェ」、「客に向かって『おめでとう~!』とひたすら唱える“祝福屋”」「ウサギやパンダの着ぐるみを着たマッサージ師によるマッサージ」のほか、仮装レンタルや自作Tシャツ、雑貨、珍しい石、挽きたてコーヒー、おにぎり、手作り草履、チヂミなどなど。
何一つ脈絡や統一性がないため、説明が難しいが、言うなれば各自好き勝手にやっている“大人の文化祭”といったところか。どことなく高円寺や荻窪、下北沢あたりのバーや雑貨ショップにありそうな「中央線カルチャー」の匂いを感じるが、それよりももっとラフで自分勝手にやっている感じがする。「己を祭れ」というコンセプトの通り、それぞれが思い思いに好きなことをしているのである。
⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=114438
- 地味な商店街が二日間だけ、祭りの空間と化す
- 何をしても自由! 「セルフ」という概念が浸透している大阪ならではの雰囲気
- 「死後」を祈ってもらえる冥土喫茶
- 着ぐるみによるマッサージ屋
- 商店街の中がまるで”大人の文化祭”と化す
- コミケのように同人誌ブースを出店する人も
- 地獄絵図風にデフォルメして描く似顔絵が人気!
- 若者に限らず、年配の参加者も。手作りの布草履がよく売れていた
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