オーバーランに速度超過。頻発する軽微な鉄道トラブル、その背景は?

境正雄

西国立駅付近を走る南武線(写真はイメージです) photo by ニングル / PIXTA(ピクスタ)

 このところ、鉄道絡みのトラブルが相次いでいる。死傷者が出るような事故こそないものの、オーバーランや速度超過のような軽微なトラブルの報道を目にしない日はないといってもいい。

・運転士が「考え事」 200メートルオーバーラン JR八積駅(千葉日報)
・JR西国立駅でオーバーラン 踏切またぎ、乗客降ろせず(朝日新聞)
・運転士、意識低下で速度超過 JR武蔵野線けが人はなし(朝日新聞)

 そんな状況を受けて「鉄道会社は安全意識が希薄」「たるんでいるのではないか」といった批判も目につくようになった。

 果たしてこれらの批判は当たっているのか。ある大手鉄道事業者の関係者は次のように話す。

「確かにタガが緩んでいる部分があるのは事実かもしれません。でも、むしろ最近は過敏になりすぎている気がします。もともと多少のオーバーランや停車駅を誤って通過するようなトラブル・ミスは昔から結構あった。それが最近は逐一メディアに取り上げられ、批判にさらされているというのが正確なところではないでしょうか」

 近年はツイッターなどのSNSの普及に伴い、たまたま駅などでオーバーランなどのトラブルに遭遇した人がその状況をつぶやくとすぐに拡散されてニュースとして取り上げられる傾向があるというのだ。

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厳しくなるメディア・利用者の目線

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