トレード再開したジョージ・ソロス。相変わらずな見立ての鋭さ

EU離脱支持派の勝利はソロスにとっても「バッドニュース」

 ソロスは英国のEU離脱を予測していたが、EU離脱を支持していたわけではない。6月20日の英紙ガーディアン(電子版)に彼が寄稿した記事を読むと、EU離脱に反対の立場を表明している。ソロスは「離脱が決まれば英通貨ポンドは20%以上下落する」との見通しを示し、「すぐさま金融市場や投資、雇用に劇的な影響が広がる」と指摘し、「英国の有権者はEU離脱の本当のコストを著しく低く評価している」と警鐘を鳴らした。(参照:日経新聞)  したがって、EU離脱支持派の勝利はソロスにとっても、彼の「金と金鉱株買い・米国株売りポジション」の成功とは別に、「バッドニュース」であっただろう。 <文/丹羽唯一朗 photo by Heinrich-Böll-Stiftung via flickr(CC BY-SA 2.0) >
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