英国のEU離脱。次に続く可能性がある国は?
El Pais』に寄稿した文章の中でそれを言及した。
ゴンサレス元首相はスペイン社会労働党党首として1982年から1996年まで4期政権を維持してスペインの今日あるインフラを築いた指導者だ。また、首相時にはコール独首相そしてミッテラン仏大統領の二人からは全幅の信頼を得ていた政治家でもあった。特に、コール首相はEUに関する重要な問題は必ずゴンサレス氏に相談したという。
そのゴンサレス氏は、同寄稿文の中でさらに次のように言及している。
〈「英国はEU統合を進めるにはいつも抵抗を示していた。英国人は(取引きの)自由地域を求めるだけで、統合された組織体には反対してきた。マーガレット・サッチャーはこの姿勢の明確な提案者だった。しかし、彼女は『私は規模の大きな統合には反対です。しかし、ヨーロッパの列車から降りることは絶対にやりません』と語った」〉という。
ところが、キャメロン首相は正にこのヨーロッパの列車から下車したのだ。そしてゴンサレス元首相は〈「この離脱したあとの代替プランをもっていない者が勝利した。それはネガティブな感情による勝利だ。キャメロンの役目は尽きた。彼が国家を導いた結果は無効となった」〉と述べた。また〈ヨーロッパに未来を託した若者が負けた。そして未来をもっていない者が(英国の)未来を決めることになった」〉とも指摘している。
ゴンサレス元首相と同様の指摘をするのは、ロンドンに在住のイタリア人ジャーナリストのアナリサ・ピラス氏だ。彼は、『El Mundo』の中で〈「彼は歴史的に無責任や過ちを犯した。Brexit派が勝利するとは当初予想しておらず、自らの政党内部の政治問題が動機で軽率に国民投票の実施を決めた」〉と述べている。
「党内における個人的な問題を解決する為に英国そしてヨーロッパの総合的な関心を危険にさらした政治家としてデイビット・キャメロンは歴史に残る」と述べたのはスペインのフェリペ・ゴンサレス元首相だ。
同氏はBrexitの勝利に因み、スペイン代表紙『
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