人工知能を活用し始めたヘッジファンド

ブリッジウォーターも人工知能の取り組みを開始

 ヘッジファンドの運用金額において、世界断トツNo.1は、CEOのレイ・ダリオ氏が率いる米ブリッジウオーター・アソシエーツである。2015年末の運用金額は、約1700億ドルというこのブリッジウオーターも人工知能の取り組みを開始している。ただし、人工知能の詳細は不明である。  3月10日、ブリッジウォーターでは、アップルでiPodを立ち上げ、Palmの会長も務めたジョン・ルービンスタイン共同最高経営責任者(CEO)の就任を発表した。また、マイクロソフトで最高研究戦略責任者を務めたクレイグ・マンディがダリオと並ぶ共同会長に就任することも明らかにした。同社はこれまでにも、IBMで人工知能「ワトソン」の開発チームを率いたデービッド・フェルッチを採用している。  ブリッジウォーター以外のヘッジファンドも人工知能を運用に取り入れようとする動きが見られる。投資分野における人工知能は今後大きく発展していくことが予想される分野であり、ヘッジファンドについても人工知能の採用が運用パフォーマンスを本当に向上させるかもしれない。将来が楽しみである。<文/丹羽 唯一朗>
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