ウォーレン・バフェット氏の投資手法は、「バリュー投資」の実践である。バリュー投資とは、実際の価値よりも割安に放置されている株を購入し、本来の価値に戻った時に売却して利益を得る投資手法。バークシャーのポートフォリオを見ると、長期間、主要銘柄の構成比に大きな変動が無く、売却せず永遠に保有するのではないかとも思えるが、株式を買うタイミングでは、割安と思った株式であれば、株価が下がったタイミングで株式を購入している。
また、ウォーレン・バフェット氏の投資手法のもうひとつの特徴として、「分からないものには投資しない」ということがある。従来、ウォーレン・バフェット氏はハイテク株を「よくわからない」として、投資してこなかった。ハイテク株の中では例外的に、バークシャーはIBMを保有しているが、IBMに投資を始めたのは2011年と、ごく最近のことである。IBMもハイテク株というよりは、ITサービス業であると筆者は考えているが、IBMを除いてバークシャーはハイテク株の保有はしていない。