多すぎる交通費の受け取りを拒否した県議が「違法」扱いに!?

行き場を失った176万円の行方は!?

 今回の議会事務局の通達によって、丸尾氏は「必要以上のお金の受け取りを県から迫られる」という奇妙な状態に追い込まれた。議会は「受け取れ」といい、議員は「受け取れない」という。行き場を失った176万円は、今後どうなるのか。 「もともと県民が払った税金なので、県にお金を返すのがスジだと思います。それが難しいのであれば、受け取って被災地に送るのも有効なお金の使い方としてあるかもしれませんね。法務局に供託するというのも一案ですが、そうなると10年を経過した供託金は時効で国庫に入ることになります。しかし、そもそもこれは国のお金ではありませんから、それもどうかと……」(丸尾氏)  県民の貴重な税金のムダ遣いを率先して削ると、議会事務局から違法と追及され、ムダなお金を受け取れと迫られる。なんともおかしな話ではないか。 取材・文/足立力也(コスタリカ評論家。著書に『丸腰国家~軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略~』など。「伊勢谷友介 KAI presents EARTH RADIO」にゲスト出演時のコスタリカ解説がPodcastで配信中
コスタリカ研究者、平和学・紛争解決学研究者。著書に『丸腰国家~軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略~』(扶桑社新書)など。コスタリカツアー(年1~2回)では企画から通訳、ガイドも務める。
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