減り続ける熊本震災ボランティア、必要なのはむしろこれから

支援の網の目からこぼれ落ちる被災者のサポートを

 また、被災地の復旧が進むにつれて、支援の格差が生まれることも予想されます。東北では、避難所からみなし仮設に移った住民や被災した家屋に住み続けた住民が、応急仮設住宅に入居した住民に比べて、支援物資も情報も、ボランティアによるサポートも受け取りづらいという状況が生まれました。高齢者や障害者もまた、十分な支援を受けられない状態に置かれる可能性があります。  東北での経験から、そのような事態が起こらないよう、行政に強く訴えていくとともに、支援の網の目からこぼれ落ちる被災者へのサポートの必要性を感じています。 ※日本国際ボランティアセンター(JVC)は現地協力団体と協力して、熊本での支援活動を開始している。また、募金も受け付けている。詳しくはJVCホームページを参照 http://www.ngo-jvc.net/jp/notice/2016/05/20160519-kumamoto.html <取材・文・撮影/白川愚童>
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