「爆買い封じ」の中国課税強化策、施行1か月でどうなった?

すでに「あまり以前と変わらない」状況に」

3月16日告知となっているが4月8日以前から掲示されていたかは未確認

 実は記者も課税強化は知らず、ちょうど実施開始日の4月8日に中国へ入国したが、今までと特に変わらず、ターンテーブルで受け取った荷物は、税関でチェックされることもなく通過したので、この日から課税強化されているとは、まったく気づかなかった。  中国のゴールデンウィークであるメーデー連休を海外で楽しんだ多くの中国人たちが帰国したので、各地の空港は混乱したのではないかと5月に入ってから帰国した中国人や日本人往来者へ状況を尋ねてみると、いずれも今までとあまり変わらなかったと話してくれた。  念のため複数の大都市にある旅行会社へも確認してみると、「上海や北京などは最初の数日間は厳しく対応したようですが、1週間後くらいには緩くなり、最近は、特にお客さんからトラブルになったという報告は受けていません」(上海の旅行会社)  上記のような事前情報を聞いていたので、記者が5月11日の中国入国時には、多少荷物を減らしていたものの課税対象商品も入れた大型スーツケースを持ち込んでみた。
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数人が荷物のチェックを受けていた
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