トラブル頻発の純韓国製リニア「仁川空港磁気浮上鉄道」に乗ってみた

「現政権の実績作り」「税金無駄遣い」の声も

無人運転なので先頭の人は乗客

 韓国の『中部日報』は2015年4月28日配信の記事で、将来的に37.4kmまで延長させる計画があると報じている韓国リニアだが、韓国人はどう思っているのだろうか。  ソウル出身で中国在住の韓国人男性は、「リニア建設が決まったのは10年以上前ですが、現政権の実績作りだと思っている人も多く韓国国内での関心は低いですね。また、実用性もないので税金の無駄遣いだとネット上でのコメントもあります。あと、車両開発、生産を請け負ったヒュンダイロテムを助ける国策とも揶揄されています」  「ヒュンダイロテム」は、その名から分かるようにヒュンダイのグループ企業で、鉄道車両や軍用兵器などを生産しており、韓国版新幹線「KTX」車両も同社が生産している。ロテムの車両は、すでにフィリピンや香港、アメリカなどへも輸出している実績がある。しかし、近年は業績が悪化していると言われ、韓国政府が財閥優遇政策的に助け舟を出したのではと韓国国内で批判されているのだという。 ※浮上する商用リニアモーターカーだと中国の「上海トランスラピッド」があるので世界で3番目ではと思う人もいるだろうが、国内技術を使い無人であることを都市型リニアの定義としているため、上海トランスラピッドを除外して「世界で2番目」としているようだ。 <取材・文・撮影/我妻伊都>
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