photo やぶき / PIXTA(ピクスタ)
もちろん、三陸の町も、次第に減りつつある観光客を漫然と眺めているだけではない。
現地の自治体では、実際に海女さんが着ている絣半纏をまとって記念撮影ができる場所を設けたり、あまちゃん関連のご当地アイドルイベントを行ったりするなど工夫を凝らしている。
三陸鉄道も、新型の“お座敷列車”をはじめ、冬季限定の“こたつ列車”、NHK BSのドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」と連携した「合コン列車」など、趣向をこらしたイベント列車を運行させている。他にもあまちゃん絡みのイベントも検討中だという。
「今でも、『あまちゃんを見て、来てみたかった』と言って、訪れる観光客もいます。リピーターも最近増えてきているんです」(廣内氏)
また、北海道新幹線の開通も、再びこの地域に観光客を呼びこむチャンスと捉えている。
今後は、さらなるリピーターを確保したり、『あまちゃんファン』以外の観光客にも強く訴求するような魅力をアピールする、『あまちゃん+α』を作りだすことを狙っていくという。
今再び、大きな震災が九州を襲っている今。復興の希望の星として、土地の魅力を伝えていってほしい。
<取材・文/布施貴広(OfficeTi) photo by
Tom1 on photozou(CC BY 2.1 JP) >