『あまちゃん』フィーバーから3年。観光地として真の復活を目指す三陸海岸の今

『あまちゃん』総集編・前編「おら、この海が好きだ!」より

『あまちゃん』から3年。今の三陸海岸は?

 そんな三陸海岸の経済に大きな経済効果をもたらした『あまちゃん』だが、ドラマ放送終了から約3年経つ現在の状況はどうなっているのだろう? 「震災後に比べればお客さんの数はまだまだ多いですが、やはりドラマが放送されていた時期に比べると少なくなってきていますね」(廣内氏)  ドラマ放送当時、久慈市内の主要8施設の入客数は約165万人、翌年は約139万人で2015年度は同程度かやや微減傾向にあるという。  これは三陸鉄道も同じだ。 「2015年度前半は北陸新幹線の開通もあり、三陸鉄道の乗客もやや不振気味でしたが、最終的には60万人くらいになりました」(金野氏)  2016年3月末には、劇中にも登場した“お座敷列車”が老朽化したこともあり引退するという出来事もあった。
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北海道新幹線開通をは2度めのチャンス
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