「次元を超えた」姉妹都市提携が実現。鳥取県倉吉市の地方創生
倉吉市の石田耕太郎市長は、プレスリリースで次のようなコメントを発表している。
「『ひなビタ♪』に登場する倉野川市は倉吉市ととても似ています。地域 活性の実現に向けた取り組みがストーリーの根幹となっており、そこで双方の文化及び観光資源を活用した地域創生が出来るのではないかと思い、この度の姉妹都市提携が実現しました。新しい試みの第一弾として、 倉野川市の人気バンド『日向美ビタースイーツ♪』のメンバー5名が倉吉 市の観光大使に就任します。そして倉野川市観光課の久領堤纒さんが 倉吉市観光交流課のタウンマネージャーに就任します。今回の姉妹都市 提携をきっかけに、歴史と伝統に基づきながらも新しい時代に向けて力強く前進するまちづくり を皆さまと共に目指すことが出来ればと思います」
実は、筆者は鳥取県倉吉市出身である。高校まで倉吉市で過ごした。当初、「鳥取県倉吉市が架空都市と全国初の姉妹都市提携」に関するニュースを読んだ時に、変わったことやるなという感想であり、あまり、すごさがピンとこなかったのである。何だ、それは?とか、何で?というような、どちらかというと意味わからないというような感想で、ポジティブとは言えなかった。よくわからなかったのである。
しかし、『らき☆すた』における埼玉県久喜市の鷲宮神社、『ガールズ&パンツァー』における茨城県大洗市、『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない(あの花)』における埼玉県秩父市など、アニメ作品によって盛り上がった町は少なくない。
それに、Twitter, FacebookなどのSNSを見ていくと、倉吉市をよくアピールし、また、さっそく「打吹公園だんご」などの倉吉市の銘菓をしっかりアピールしており、「架空の町との姉妹都市提携」というのも、なかなかよいプロモーションなのではないかと、ポジティブな思いに考えが変わった。
4月17日に「くらよし 桜まつり」が開催される。「ひなビタ♪」は、姉妹提携記念楽曲を制作し、初披露される予定である。このような活動は、倉吉市の観光を盛り上げるだろう。
もしかしたら、今後はもっと次元の壁を超えた姉妹都市提携が登場するかもしれない。
<文/丹羽 唯一朗>
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