銀座の名所「資生堂パーラー」が体現する企業文化の歴史

資生堂パーラー

資生堂パーラー公式HP

なぜ化粧品の資生堂が飲食店を経営?

 資生堂パーラーは資生堂の子会社で洋食・喫茶店の運営や洋菓子の販売を行っています。1902年に銀座の資生堂薬局内に開設されたソーダ水やアイスクリームの製造販売を行う「資生堂ソーダファウンテン」がその起源です。  1928年には「資生堂アイスクリームパーラー」と改称し、本格的な洋食レストランも開業、多くの定番メニューを考案して、洋食の草分け的存在となり、川端康成や太宰治、三島由紀夫などの小説にも繰り返し登場する銀座の名所にもなりました。  そもそも、なぜ化粧品の資生堂が飲食店を経営しているのか、資生堂自体の歴史から見てみたいと思います。元々、資生堂は1872年に、漢方医の家に生まれ西洋薬学を学んだ福原有信が、民間初の洋風調剤薬局として銀座に開業したことに端を発しています。 第20期決算公告:3月22日官報82頁より 当期純利益:2億1900万円 利益剰余金:9300万円 過去の決算情報詳しくはこちら http://nokizal.com/company/show/id/1673817#flst
次のページ 
従来製品の10倍の値段の高級歯磨きがヒット
1
2
3