photo by Zak Suhar(CC0 Public Domain)
東京五輪サーフィン会場の誘致を目指して、静岡・牧之原市が「ウェーブプール建設構想」を明らかにした。
まだ正式にIOCから承認されていないので、正直なところ東京五輪でサーフィンが種目として採用されるかどうかは未定だが、仮に東京五輪で正式決定したとしたら、問題なのは「波」の問題だ。
牧之原市HPより
通常、サーフィン競技では、技術もさることながら、自然のものである良い波を取る選択眼や戦略、あるいは「運」も勝負を大きく分ける要素になっており、そうした駆け引きや「ヒキ」の強さもまた見どころなのだ。また、競技ではなくても大自然の中でやることはサーフィンというスポーツの魅力の一部なのは言うまでもないだろう。
しかしながら、2020年東京五輪の開催期間は2020年7月下旬~8月初旬。この時期は日本でもっともサーフィンに適したシーズンである台風シーズンと違い、太平洋高気圧に覆われるため波がないことが多い。なにせ相手は大自然。五輪開催期間中に都合よく波が立つかどうかは微妙なところだ。
せっかくサーフィン競技が五輪開催となっても、ショボショボのスモールウェーブでは、競技者としてもモチベーションは下がるし、観る側も面白くない。
そこで、人工波を生じさせるウェーブプールが注目を集めているのだ。ウェーブプールであれば、全選手がほぼおなじ条件で技を披露できるため、採点基準がただでさえ複雑なサーフィン競技を初めて見る人でも、ある程度わかりやすさも確保できるというメリットもある。
そして今、世界ではこのウェーブプールのビジネスに参入する人、企業なども増えつつあるのだ。
果たしてウェーブプールにはどのような波が立つのか。