とんでもマネー話に騙されないための3つの条件/ライフネット生命CEO・出口治明氏が語る

お金の教養その2:自分が生きる時代のファクトを知る

出口治明氏2

出口治明氏

 出口氏が次にあげるのが「自分が生きている時代のファクトを知る」という点だ。 「働くことができればお金は入ってくるのです」  なるほど、確かにそうだ。仕事さえしていればお金は入ってくる。しかし今は仕事そのものがない時代と言われているではないのか。 「今の日本のファクトは、団塊世代が労働市場から退場することで、2030年までに、800万人ほど労働力が不足するということです。800万は異常な数ですよ。北欧の人口より大きい。ということは、この国の今のファクトは、健康で仕事を選ばずやる気があれば餓死しない・お金は入ってくるということです」  日本の人口構成の足かせとなっている団塊世代が消えることで、労働力不足が発生する。そのため、今後雇用情勢は上向くはずだと、出口氏はいう。これは若い世代にとっては嬉しい話だろう。 「そう考えると、若い人のお金に対する不安は無くなるはず」と出口氏は言う。
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