iPhone 6sの発売前にも、新型にはデュアルカメラが搭載されるという噂が立った。実際にアップルは2015年に複数のカメラセンサーを用いたアレイカメラ技術を持つLinXを買収している。残念ながらiPhone 6sでは実装されなかったが、もしかしたらiPhone 7では!? その期待感をさらに高めてくれる特許情報も公開されている。
「USPTO」より
このMobile Camera Systemが示すものは、広角と望遠、2つの画角に適したセンサーを搭載し、解像度を落とさないデジタルズームを可能としたり、写真と動画の撮影を同時におこなう、普通の動画撮影とスローモーション動画撮影を同時におこなうといったことが可能となる。ただし被写体までの距離をデータ化できる3Dカメラとして使えるものかどうかは不明だ。
5.5インチのiPhone 7 Plusのみとなるが、ストレージが256GBにも及ぶモデルの登場を予想しているメディアもある。同時にバッテリーの容量も3100mAhに増量されると記している。
「Mydrivers」より
iPhone 6s/iPhone 6s Plusでカメラの性能が刷新され、4K動画の撮影も可能となった。しかし4K動画はファイルサイズが大きく、ストレージの容量を消費しがちだった。しかし、iPhone 7 Plusで従来の最大値の倍となる256GBが実現するなら、スイスのテレビ局Leman Bleuのように、ニュース番組の撮影をiPhoneに置き換える局が増加するのではないだろうか。
バッテリーに関しては、iPhone 6/iPhone 6 PlusからiPhone 6s/iPhone 6s Plusにアップデートした際に容量が低下した。これはiPhone 6s/iPhone 6s Plusのウィークポイントの1つ。さらなる薄型化が期待されるiPhone 7シリーズでどこまでのバッテリー室を確保できるかは難しいところだが、最新鋭の薄型が技術で従来規模の薄さに保つのであれば、ハウジング内部容量はむしろ増えるはずだ。
一番大きな変更点と目されているのが、イヤホンジャックの排除だ。通常のイヤホンジャックの内径は3.5mm径で、パーツそのものの全高はさらに高い。すなわちスマートフォンは構造上、このジャックパーツより薄く仕上げることができない。
そこでアップルはiPhone 7から有線イヤホンジャックを排除。ワイヤレス接続もしくはLightning端子を用いた仕様を考えているという噂が立った。
「FASTCOMPANY」より
この噂に対しては、「#SaveJack 運動」というものが起きており、署名サイトには24万人を超えるユーザーが名を連ねる事態となっている。
「Sum Of Us」より
既存のハイグレードなイヤホンが使えなくなるという事態は確かにインパクト大だ。しかし、アップルが開発しているといわれているワイヤレスイヤホンは充電も無線になるという。最初は非難されるかもしれないが、これはポータブルオーディオの世界をさらに進化させるための一手なのかもしれない。
他にも「メモリが3GBになる」「（イヤホンジャックレスになることで）防水仕様になる」「A10と目される最新チップはクアッドコアになる」といった情報が飛び交っている。次世代iPhoneが、最終的にどのような形に落ち着くのか、今から楽しみでならない。＜文・写真／武者良太＞
【武者良太】
スマートフォン、デジカメ、オーディオをはじめ各種ガジェットのレビュー・インタビューを担当しているフリーライター。ギズモード・ジャパン、WIREDなどのWEB媒体を中心に活動している。
