ルックス編:基本はカジュアル中心も勝負所では高級ブランド
昔ながらの金持ちといえば、ブランド物に身を包んだ脂ぎった中年紳士というイメージだが、1位「痩せている」(37人)、2位「カジュアルな服装」(29人)とあるとおり、現代のミリオネアたちはその外見に変化が生じている様子。「意外とさわやかで、見た目より若くみえる人がほとんど」(46歳・FP)というように、“金満”とはかけ離れた風貌だ。自己管理は必要不可欠。逆にそうでなければ、日常編で浮かび上がったようなリア充ぶりは発揮できない。
そして、同じく日常編で特徴づけられたように「普段は質素」な彼らは、ブランド物にあまり興味がないらしいが、TPOに応じて彼らの装いは一変する。
「オフの日は、いつもジャージの上下。でも、商談に行くときは、高級スーツで決めている」(59歳・不動産)
カジュアルとフォーマルを極端なほどに使い分け、ここぞという局面に全力で投資。勝負事の肝が押し引きにあるとすれば、彼らは普段から徹底しているのだ。ノーブランド志向が目立つが、5位の「鞄がブランド物」(24人)という特徴も、ファッションの中で鞄がもっとも使い回しが利かないので、柔軟に対応すべくフォーマルに寄せている機転ゆえのこと。
また、3位「メガネをかけている」(28人)にも、ミリオネアらしさが。
「普段は話し方も穏やかだけど、メガネ越しにすべてを見透かすような人間離れした眼力を感じることがある」(60歳・宝飾販売)
気取らない好人物的な風貌に、ただ者ではない眼力を備え、オンとオフでメリハリを効かせる。これが平均的ミリオネア投資家のルックスといえよう。
実際に取材に応えてくれた個人投資家の多くも、カジュアルな服装にメガネという要素は共通していた。物腰は柔らかいが、ビジネスの話ではよどみなく回答する姿が印象的だった
Q:ミリオネア投資家の見た目における特徴は?(複数回答可)
1位 痩せている/37人
2位 カジュアルな服装をすることが多い/29人
3位 メガネをかけている/28人
4位 背が高い/25人
5位 鞄がブランド物/24人