都内で物件探しを行い、不動産業者に紹介された築35年の戸建てを購入。空き家だった建物を猫と人間が共同生活を送れるようリフォームしたという。
「物件購入費用はリフォーム代を含め、全額借り入れできました」
こうして’15年4月オープン。女性限定とし、集客はウェブサイトで行った。
キャットウォークや猫用ドアなどがあって、5匹の猫たちは自由気ままに動き回る。
「オープンから1か月で5部屋のシェアハウスは満室に。20~40代までの5人の女性と、保護猫5匹が楽しく暮らしています」
人気の背景には、ひとり暮らしの女性が、猫を飼いたくてもなかなか踏み出せない理由があるそうだ。
「猫を飼うための知識がないことや飼育費の負担、長期の外出や留守の際のお世話など不安がたくさんあるんです。でもシェアハウスには仲間がいますから、安心できるのでしょう」
さらに大きな問題として、猫を飼える賃貸物件が数少ないという実状も。
「猫の飼育を嫌がる大家が大多数。賃貸では飼いたくても飼えません」
猫好きの人にお馴染みの猫カフェは、限られた時間しか一緒に過ごせない。かたや猫シェアハウスなら住まいを共有でき、いつでも猫と一緒にいられる。
「5匹の猫は室内を自由気ままに行き来しています。猫に朝起こされる幸福も味わえますよ(笑)」
月約36万円の家賃収入からローン返済、経費などを差し引くと手元に残るのは数万円。予想以上に経費がかかったため、その点は改善の余地ありとか。
「第二号の猫シェアハウスが’15年11月にオープンしました。今後も増やしていく予定です」
2軒目の猫シェアハウスの室内。こちらも都内。リフォームの腕が磨かれたとか
アパートやマンションの乱立により、ごく普通の賃貸物件では入居者の確保が難しい時代になってきている。何らかの趣味嗜好に特化したコンセプト型賃貸物件を運営したほうが、高い入居率を維持できるのかもしれない。
【ねこシェアハウス299大家氏】
ウェブプランナー。猫好きが高じて猫シェアハウスを運営。区分マンションも所有。
http://www.neko299.info/myuhouse/
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