パソコン本体の内部に付着したホコリは、排熱効率を下げてパフォーマンスを低下させるだけでなく、ショートによるパーツ破損のリスクを高めてしまう。
分解して清掃するのがもっとも効果的だが、分解作業に不安がある場合は、排気口周辺のホコリを取り払うだけでもある程度の効果が期待できる。具体的には、デスクトップ、ノートパソコンを問わず、パソコン本体の電源を落とした状態で掃除機を使って排気口からホコリを吸い出せばよい。
分解を伴わない場合は、エアダスターを使ってしまうとホコリがパソコン内部に拡散されるだけでなくショートなどのリスクも高まるため逆効果。“吹かずに吸う”を基本として覚えておこう。
分解を行った場合は、エアダスターで見える汚れを吹き飛ばしたり掃除機などで吸ったりしてホコリを除去しておこう。また、パソコンの内部清掃は水拭き厳禁。綿棒も繊維が基板に引っ掛かってしまうとトラブルの元になるので細心の注意を払おう。
-
-
パソコン本体や周辺機器のケースは、固く絞ったクロスで水拭きしても問題ない。ただしコネクタがある面は、ショートや錆の原因になるので水拭きしないこと。
-
-
ノートパソコンやデスクトップパソコンの排気口付近を掃除機で吸い込むことである程度のホコリは取り除くことができる。
<文・写真/古作光徳>
【古作光徳】
パソコン関連誌の編集部を経て、2006年にライターとして独立。主にパソコンやスマホ、家電関連誌などを中心に活動中。近年は車やバイク、将棋など、趣味関連誌の執筆や編集にも携わっている。