大阪のインターナショナルスクールに「K-POPコース」新設! 学園側の意図を聞いた

コリア国際学園のKーPOPエンターテインメントコース

コリア国際学園のKーPOPエンターテインメントコース(コリア国際学園のWebサイトより)

大阪の学校がK-POPを目指す若者たちのためのコースを新設

 「パラサイト-半地下の家族」の米アカデミー賞受賞や、「愛の不時着」や「梨泰院クラス」などの韓国ドラマのヒット、何よりも韓国のK-POPグループBTS(防弾少年団)の世界的人気の獲得は、日韓関係が政治問題や歴史認識問題で停滞していた韓流ブームを新たに作り出している。特に近年は、TWICEやIZ*ONEなど、日本人もK-POPグループに所属し活躍をしており、日本のアイドル文化とは一線を画したK-POPに憧憬を抱く日本の若者も多いと聞く。  そのような時流を受け、大阪のある学校が、日本でK-POPを目指す若者たちのためのコースを新設し話題を呼んでいる。その学校の名は、大阪府は茨木市に在るコリア国際学園。コース新設の理由や現状について取材した。  

コリア国際学園とは?

 コリア国際学園の「コリア」とは、「KOREA」である。一般的には「KOREA=韓国」であるが、韓国人のための学校では無い。コリア国際学園には、日本、韓国、中国、アメリカの国籍を持つ学生たちが在籍しており、韓国籍の学生の中には在日コリアンも入れば、韓国からの留学生もいる、コリア系の多国籍インターナショナルスクールであるのだ。  その設立の趣旨は独特だ。  日本には、戦前の日本による植民地統治にルーツを発する「在日韓国・朝鮮人」が多く在住しており、彼らが学ぶコリアン系学校が多く存在している。特に最近は高校無償化裁判関連のニュースで「朝鮮学校」が注目を浴びているが、この「朝鮮学校」は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)や朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の影響下の学校であり、その朝鮮学校とは違い、東京や大阪には、韓国系の民団(在日本大韓民国民団)の影響下の学校もある。  しかしこのコリア国際学園は、南でも北でもない、また日本でもない、複数の国境に囚われない「越境人」の育成を理念に掲げ、2008年に創立された学校である。  このコリア国際学園が、日本でK-POPでの成功を夢見る学生たちのための「K-POP・エンターテイメントコース」を開設したのだ。
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K-POP・エンターテイメントコース開設の理由
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