ロンドン再封鎖13週目。花冷えの春の日のあとに続く緩和スタートの笑顔と現実<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

医療崩壊で治療されなかった命

 そういえばここ数日、丸一年間以上延期になっていたコロナ以外の定期健診の予約が入り始めました。主に糖尿関連。血液検査とか目の検査。わたしなんかは深刻な症状を伴わないから待つのも平気ですが、コロナ禍中にコロナ以外の病気で亡くなられた方は臍を噛む思いでしょう。医療崩壊寸前の状況で満足に治療をうけられなかった方がかなりいます。  これは昨年の数字ですが、イングランドとウェールズの国家統計局のデータによれば最後の週の死亡者数は1万1520人で、その週の5年間の平均より3566も多い。コロナが殺すのは感染者だけではないということです。 ◆入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns【再封鎖13週目】4/1-7 <文・写真/入江敦彦>
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