さらば「伝わらないダメ指示」。相手の理解度・納得度を高める7つの「説明話法」

聞き手が好む説明話法を見極めよう

 「経過話法」「積上話法」「分解話法」「逆算話法」の4つの話法のいずれかで説明したうえで、「重要な点は○○です」と念押しするのが「重要話法」、「緊急な点は○○です」とまず実施すべきことを確認するのが「緊急話法」、「貢献できる点は○○です」と実施することの意義を強調するのが「貢献話法」だ。  重要話法、緊急話法、貢献話法の3つの話法のいずれかで再確認して、理解度、納得度を高める。  これらの7つの説明話法のうち、どの話法を使うかは説明するテーマや説明する時間にもよるが、聞き手の好みの説明話法を使うことが、聞き手の理解度、納得度を高めるためにもっとも効果がある。  日頃の対話のなかで、この人は、経過話法や積上話法で時系列や実施内容をふまえて順を追って話されることを好むという見当がつく場合があるだろう。この人は、ポイントや結論を聞きたがるというように思い当たる人もいるだろう。

どの説明話法がいいか、直接聞くのも◎

 何が重要か、何が緊急か、何が貢献できるか、これらのどれに最も関心がありそうか、わかりやすい人もいるだろう。  しかし、もし見当をつけづらかったら、聞き手に聞いてしまえばよい。「経過をたどって話をしようと思いますが、よろしいでしょうか」「時系列の順に話しましょうか、それとも、結論から逆算して話しましょうか」というように、聞ける相手であれば、どの話法が伝わりやすいか聞いてしまうという手もある。  上司や先般に説明する場合だけでなく、部下や後輩に説明する場合でも、聞き手の理解度、納得度を高めることができるかどうかは、業務方針を浸透させられるかどうか、ひいては相手を巻き込めるかどうか、組織をハンドリングできるかどうかと、とても大事な分解スキルなのだ。 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第236回】 <取材・文/山口博>
(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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