丸川珠代は福島瑞穂議員の質疑の後、なぜ勝ち誇ったような笑みを浮かべたのか?<なんでこんなにアホなのかReturns>

「自称リベラル」勢が陥った陥穽

 世論は丸川珠代の戦略に気付いていない。とりわけ、ネットで一言居士よろしくくだらない議論をこねくり回している自称リベラルの方々は、丸川の狡猾な戦略の餌食になりおおせている。  せめてもの救いは、丸川大臣に質問をぶつけた福島瑞穂議員自身が、丸川戦略の狡猾さに気付いている節があることだ。あの質問の最中、福島議員の舌鋒は鋭さを増していくが、今動画を見返してみても、丸川大臣を前に福島議員は一瞬、暗い顔を見せているのが見てとれる。目にありありと猜疑の色が浮かんでいる。あの瞬間、福島議員は、丸川大臣の奸計に気付いたに違いない。  ネットに巣食う自称リベラル各位が軽佻浮薄で附和雷同な「リベラルっぽいこという合戦」にうつつをぬかしている間にも、福島瑞穂のような本寸法のリベラル、今でも社民主義の看板を頑として降ろそうとしない骨太のリベラルが、国会で見事な論陣を張り戦っている。そしてその内容は、そのまま一冊の本にしても十分通用するほどのクオリティの高さだ。  そうした本寸法のリベラルの戦いに望みを託していくほか、丸川珠代のような狡猾な連中に打ち勝つ方策は、あるまい。 <文/菅野完>
すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(sugano.shop)も注目されている
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