空前の金融バブル到来で激増!投資詐欺・炎上騒動の裏側に肉薄

元大阪・区長が関与するプロジェクトが炎上?

「1月に突然、報酬体系を変えると発信して猛反発を呼んだんです」  こう話すのは’13年から仮想通貨に投資してきたベテラン投資家のI氏。猛反発を呼んだのは「EVISU」なるビットコインのマイニング案件だとか。 「月利8%を謳って、昨年ローンチしたプロジェクトです。電気代の高い日本でのマイニングは、常識的に考えると採算が合わないはずですが、マシンを独自に改造することで採掘効率を高めたと宣伝していました。怪しいなと思いつつ、試しに7000ドルだけ投資したら、実際にドル換算で毎月8%程度に相当するビットコインがもらえて、ビットコインの値上がり利益も出た。  それで知り合いにも声をかけたんです。MLM(ネットワークビジネス)の仕組みで人を紹介するほどランクが上がって報酬が増えたので。ところが、1月になって急に『毎月、継続的に新規の投資家を紹介しないとランクを落とす』と言い出した。新規のお金を入れ続けないとプロジェクトが回らない自転車操業に陥っているのではないか?と噂されています」
EVISU公式テレグラムで突如アナウンスされた報酬制度の変更

EVISUの報酬体系を突然変更することをアナウンスした公式テレグラム

 このEVISUプロジェクトを主導してきたのは大阪では名の知れた人物。橋下徹市長時代に実施した公募区長制度で、天王寺区長を務めた経歴を持つ水谷翔太氏だ。実は、水谷氏が関与するもう1つのプロジェクトが炎上中だという。’17年にICO(トークン発行による資金調達)で220億円も集めたファイルコインという仮想通貨をマイニングする「E−FILE」というプロジェクトだ。 「中国企業の技術を活用したマイニングで、水谷氏が経営するフィルコマンドという会社は、その中国企業の提携先として日本でのサポートなどを担当。そのプロジェクトの募集に際して提示していた『想定パターン別の利益シミュレーション例』によると、最高のパターンで『1か月で元金30万円に対して500万円強の利益が出てしまう』と謳っていました。予想の平均値でも『1か月で元本の85%を回収できる』と。ところが、実際には1か月のリターンが1%にも満たなかった……」

水谷氏を直撃!

 なぜ、利回りの85分の1未満に激減したのか? 水谷氏が話す。 「E−FILEのローンチに当たって、セミナーで何度も私がその魅力を説明させてもらったのは事実ですが、当社はプロジェクトの提携先の1つにすぎず、運営企業は別。ただ、その運営企業が顧客対応を十分にできていないことは把握しています。現在、マイニング効率の向上ととともに、運営会社への派遣を通じて顧客対応力を向上させることを検討しています」  EVISUに関しても、「運営やセールスには携わっていない」と話す水谷氏。実際、EVISUの運営元はマイニングとは縁もゆかりもなさそうなベトナムの不動産企業なのだ。著名人を広告塔に使った投資案件は注意が必要だ。
「E-FILE」宣伝資料に記された収益シミュレーション例

超絶リターンを提示するE-FILEの資料

<取材・文/高城 泰(ミドルマン) 池垣 完>
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