中国版テスラからアマゾン・キラーまで。世界的企業の[2番手銘柄]に乗るべし!

土信田氏おすすめ銘柄

ニオ【NIO】 株価49.11ドル 拠点国 中国 PER――倍 PBR――倍 PSR27.89倍 中国版テスラ。高級価格帯のEV自動車を販売。’20年の販売台数は前年比2倍の4万4000台。「すでに株価は高値圏にあるが、業績が黒字化されれば、さらに株価が上がる可能性あり」(土信田氏、以下同) ニウ・テクノロジーズ【NIU】 株価38.76ドル 拠点国 中国 PER17.86倍 PBR23.52倍 PSR16.29倍 中国の電動バイク企業。1年で株価は5倍に。「niu U」ブランドで日本でも20万円で販売中。「電動バイクは近距離移動に適し、充電も家庭用コンセントで対応できる。電気自動車よりも早く普及するかもしれない」 JDドットコム【JD】 株価99.47ドル 拠点国 中国 PER41.87倍 PBR11.48倍 PSR1.38倍 アマゾンと同じ、自社直販のビジネスモデル。EC売上高のシェアは30%で業界2位。物流ネットワークに強みを持ち、無人倉庫、ドローン配達に積極的に投資している。「EC分野もテンセントグループがおすすめ」 ビリビリ【BILI】 株価129.26ドル 拠点国 中国 PER――倍 PBR38.86倍 PSR27.93倍 中国版のYouTube。「eスポーツ中継やネットフリックスのような独自コンテンツも拡大。黒字化はまだだが、中国国内のエンターテインメント事業に特化しているため、米中貿易摩擦の影響を受けにくいのも利点だろう」 フツ・ホールディングス【FUTU】 株価167.19ドル 拠点国 中国 PER18.91倍 PBR63.81倍 PSR67.68倍 米国の投資アプリ「ロビンフッド」と掲示板「レディット」を合わせたようなSNS型オンライン証券。ユーザー数は100万人突破。「手数料は取っているので、ロビンフッドとは異なるが、若い個人投資家に人気」

加賀氏おすすめ銘柄

ヤンデックス【YNDX】 株価67.28ドル 拠点国 ロシア PER87.47倍 PBR5.43倍 PSR7.77倍 ロシア版グーグル。「ロシア語アルファベットのキリル文字に対応し、シェアは50%以上。動画配信・クラウドサービスなど事業多角化と、旧ソ連圏のネット普及率を考慮すれば、伸びしろは大きい」(加賀氏、以下同) シー【SE】 株価251.81ドル 拠点国 シンガポール PER――倍 PBR100.35倍 PSR33.22倍 ゲーム会社からEC、決済サービス分野に事業を拡大。「バトルロワイアルゲーム『Free Fire』が’19年ダウンロード数世界一の大当たり。テンセントと提携し、東南アジアでコンテンツ販売も手がける。株価はかなり過熱気味」 メルカドリブレ【MELI】 株価1775.79ドル 拠点国 アルゼンチン PER1522.98倍 PBR42.40倍 PSR26.59倍 正真正銘、南米の”アマゾン”。「クレジットカードを持ってない人も利用できるように独自決済サービスを展開。今後、南米において中間所得層の増加が予想され、EC市場の成長には大きな期待がかかる」 パグセグロ・デジタル【PAGS】 株価58.05ドル 拠点国 ブラジル PER79.9倍 PBR13.06倍 PSR16.36倍 電子決済の普及率の低いブラジルで電子商取引サービスを展開。「ユーザー数は630万人を超える。ストーン(STNE)という競合もあり、どこが勝つか予想しにくいが、南米の決済サービス市場が長期的に成長するのは確か」 ショッピファイ【SHOP】 株価1300.24ドル 拠点国 カナダ PER1699.66倍 PBR24.89倍 PSR53.37倍 アマゾン・キラーの最右翼。自社ECサイトを月額30ドルで手軽につくれるプラットフォームを提供。「小売業のなかでECサイトが占める割合は米国でも12%です。長期的に見れば、まだ世界中でEC分野が成長する余地はある」 ※2月23日時点の情報に基づいています。  PSR(時価総額/年間売上高)は、新興成長企業の株価水準をはかる指標に用いられています。 【楽天証券・土信田雅之氏】 楽天証券経済研究所シニアマーケットアナリスト。中国留学経験があり、アジアや新興国の最新事情にも精通している 【モトリーフール・ジャパン・加賀章弘氏】 モトリーフール・ジャパン代 表取締役。外資系ファンドを経て、現職。オックスフォード大学金融経済学修士、MIT物流工学修士 <取材・文/田守正彦 図版/ミューズグラフィック>
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