NHK、「宗教2世」番組を放送。カルト2世問題を“宗教”に一般化する危うさ
ミスリードも
筆者は引用ツイートで番組制作側の型の嵌め方やミスリードに苦言を呈した。 “親や当該団体を憎む2世も少なからず存在する。「親を憎むべきではない」が”正しい2世の心構え”としてスタンダード設定されてしまうことは、2世の多様性の否定になりかねない。「取材した範囲では~」等のエクスキューズを入れるべきだと思う“〈出典:twitter|鈴木エイト ジャーナリスト@cult_and_fraud〉「親は憎くないのか」という問いかけに
— NHKハートネット (@nhk_heart) February 9, 2021
当事者たちの答えは「憎くはない」でした
親が子どもを思うように、子もまた親を思う。けれども、時々私たちはそれぞれが独立した、大切な「ひとり」であることを忘れてしまう。その難しさを考える番組になればと思います(番組ディレクター)
すると放送翌日、同アカウントにやはり番組ディレクターの表記とともにリプライがあった。 “取材時、「親は憎くないのか」という問いかけに当事者からは「憎くはない」という答えもあり、 一方で、「親が憎い」と感じる方も“〈出典:twitter|NHKハートネット@nhk_heart〉親や当該団体を憎む2世も少なからず存在する。
— 鈴木エイト ジャーナリスト (@cult_and_fraud) February 9, 2021
「親を憎むべきではない」が"正しい2世の心構え"としてスタンダード設定されてしまうことは、2世の多様性の否定になりかねない。
「取材した範囲では~」等のエクスキューズを入れるべきだと思う。#宗教2世 #カルト2世 #ハートネットTV https://t.co/G66PdaHSyL
取材時、実際にそのような反応があったのであれば、当事者の声を黙殺するような発信は避けるべきだった。また、当事者の一方の“主張”を全体のスタンダードとして提示する傾向が番組側にあるとしたらそれも問題だ。取材時、「親は憎くないのか」という問いかけに当事者からは「憎くはない」という答えもあり、 一方で、「親が憎い」と感じる方も。
— NHKハートネット (@nhk_heart) February 10, 2021
私たちは時々、親子それぞれが独立した大切な「ひとり」であることを忘れてしまう。その難しさについて、今後も一緒に考えられたらと思います。
(番組ディレクター)
俯瞰する視点なし、当事者が見ないものとは
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