N国代表・立花孝志、NHKに敗訴。受信料2ヶ月分の支払いを命じられるも裁判官に逆ギレ

「N教党」は、NHKの契約逃れの割増金に賛成

 総務省は今月、NHKの受信契約を結ばずに受信料を支払っていない世帯から割増金を徴収できる制度の導入を柱とした放送法改正案をまとめ、既に自民党部会では了承されており、今月下旬に閣議決定し、今国会に提出する予定だという。  まだまだ新型コロナウイルスという世界規模の大災害の出口は見えておらず、どれだけ不況が続くかがわからない中で、この期に及んでNHKの受信料だけはしっかり徴収しようという法案を通そうというのだから、不満に思う国民はさぞかし多いはずだ。本当はNHKに受信料を支払うべきだと分かっていても、この厳しい状況を乗り切らないことには払うものも払えないという人もいるだろう。  おそらく、2019年の参院選で「NHKから国民を守る党」に貴重な1票を投じ、期待を寄せた人たちは、こんな時に立ち上がってくれるのが立花孝志だと思ったはずだ。政見放送でどれだけふざけていても、やる時はやってくれるに違いない。そんな期待があったのだ。しかし、肝心の立花孝志は今、何を言っているのか。  なんと、立花孝志は、NHKが割増金を徴収できる法案に大賛成しているどころか、嘘か本当か虚言癖なのかは知らないが、本人いわく、菅義偉総理大臣に提言したのは他ならぬ立花孝志なのだという。そう、むしろNHKと契約を結ばない国民には割増金を払わせようとする方向に動いているのだ。  そもそも立花孝志は、日頃から「NHKとの受信契約は結び、その料金を踏み倒すように」と提言している。しかし、契約には当然、「受信料を支払う」ことに同意する項目がある。そして、同意している以上、裁判を起こされたら勝ち目はない。今回、立花孝志がNHKから起こされた裁判を見れば一目瞭然である。つまり、NHKから国民を守る党のせいで、私たちはどんどんNHKにお金を払わなければならない環境を作られているのだ。

動けば動くほど逆効果、N教党の反社会的戦略

 無能というのは、動けば動くほどマイナス方向に力が働く。つまり、何もしなければ平和だったものを、無能が動くことによって、事態が余計に悪くなってしまうという話だ。  NHKから国民を守る党は、過去にも、カーナビでテレビが映る場合の受信料について、これまではグレーゾーンだったため、誰も支払う人がいなかったのに、自分たちからNHKに対して裁判を仕掛け、返り討ちに遭って敗訴したため、カーナビでも受信料を支払わなければならなくなった。これまでグレーだったものをしっかり黒く塗りつぶす、まさに「黒歴史」を作り上げている。この裁判の影響は非常に大きく、車を持っていることを理由に受信料を支払わされる人が出るようになったほか、何より大きいのは市町村がNHKに支払う受信料の額が大きく増えたことである。公用車や救急車などに設置されているカーナビの分まで受信料を払わなければならなくなってしまったからだ。  同党の副党首で柏市議の大橋昌信は、柏市議会で「なぜ、これまで支払っていなかったカーナビの受信料を支払うことになったのか」というマヌケな質問をして、「裁判でカーナビであっても受信料を支払わなければならないという判例が出たため」という回答を引き出している。大橋昌信らがくだらない裁判を仕掛けたせいで、柏市は税金で多くのNHK受信料を支払わなければならなくなった。自分の失態をマヌケな質問で確認する始末である。  NHKから国民を守る党のせいで変わったのは、受信料だけではない。例えば、公職選挙法にも大きな影響を与えている。足立区議選に加陽麻里布を擁立した時のように、偽りの住所を記入して立候補するなどの蛮行を繰り返したため、立花孝志に影響されて、同じように居住要件をまったく満たさないのに立候補する奴が続々と現れるようになったせいで、こうした立候補に罰金や公民権停止といった罰則が与えられるようになった。世の中の規制がどんどん厳しくなっているのは、これもまたNHKから国民を守る党の蛮行が原因の一端になっているのだ。  つまり、立花孝志が何もしなければ、NHKとの受信契約を結ばなくても割増金なんて請求されることはなかっただろうに、大きな声で「受信料を支払わなければいいんだ!」なんて言ってしまうものだから、余計に払わなければならない世の中が出来上がっているのである。本当にNHKの受信料が問題だと思っている人ほど、立花孝志やNHKから国民を守る党は「百害あって一利なし」の存在なのだ。
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NHK解体ではなく、女性支持者とのゴルフに専心?
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