コロナ禍で利用時間が増えるスマホ。ストレスを溜めない付き合い方とは

メールチェックも調べ物もパソコンを使い、スマホは傍に置く

 ヒアリングでは、「休日は外出しなくなった分、動画視聴やSNSでスマホを使う時間は増えました」(北条さん、仮名、20代女性)との回答があったものの、「スマホの利用時間はコロナ禍前と比べて変わらない」「利用時間は減った」という人もいた。  前出の武田さんはその理由を次のように語った。 「コロナで働き方がフルリモートになったことで電車に乗る機会が減りました。また自宅ではパソコンで仕事をする時間が圧倒的に多いので、スマホはSNSにたまに投稿をする時しか使いません。ネットで調べ物をしたり、メールをチェックしたりするのはパソコンの方が楽ですから」  とはいえ、武田さんはパソコンを使う機会が増えたことで体に不調を感じることもあるという。 「ストレッチを意識してするようにしますが、同じ姿勢でパソコン作業をするので体が硬くいですね」  そのため、「整骨院に通い、体のメンテナンスに努めています」と健康維持に努めていると話してくれた。  足立さんも「通勤がなくなったことで運動不足になりがち。気分転換を兼ねて体を動かす時間を作るようにしています」と言い、部屋にこもりがちの生活が健康に気を配る機会になっていることを明かす。

たった5分の運動でも、スマホを手に取りたい衝動を抑え集中力を増す

 コロナ禍でスマホの使いすぎを防ぎ、健康をキープするにはどうすればいいのだろうか。  『スマホ脳』では、解決策として運動を挙げている。  スマホを頻繁に見て新しい情報を知ろうとするのを防ぐには、スマホを手に取る機会を減らすことが有効だ。  運動をすることで、スマホを見たいと思う衝動を抑えることができるほか、集中力が増したという調査結果もある。理想は数ヶ月程度にわたり継続して運動することだが、ほんの5分間でも体を動かすだけでも効果があるという。  その理由について同書では、 「祖先が身体をよく動かしていたからだ。狩りをしたり自分が追われたりしたときは最大限の集中力が必要だ。本当に必要なときにいちばん集中力を発揮できるように脳は数百万年かけて進化したのだ」 と推測している。  そう考えると、ストレスを軽減させたり、仕事に集中したりしたいときには身体を動かすのが効果的だと言える。さらにスマホを触りたくなる衝動を抑えることもでき、一石二鳥だ。
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プッシュ通知はオフ。スマホと上手に付き合うための工夫
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