コロナ禍だからこそ頻繁な転居で、移動するのを避けたい
住み手のこうした行動の背景にも、「新型コロナウイルスへの感染リスクを抑えたい気持ちがある」と安孫子さんは推測する。
「コロナ禍だからこそ何度も引っ越しをして、そのたびに移動することを避けたいと思っているのだと感じます。一度入居したら長期間住みたいと考えているからこそ、部屋選びを失敗しないように物件に足を運び、契約前にじっくりと見定めたいとの気持ちの表れではないでしょうか」
安孫子さんは、「コロナ禍で非対面のやりとりが増えたとはいえ、お客様と全く会わずにお部屋選びをすることはできません。直接お会いした際にはお互いの安全のためにマスクを着用し、アルコール消毒スプレーも持参しています。内覧日には約束の時間より少し早めに到着し、窓を開けて換気をするよう心がけています」と、業者側の対応についても話してくれた。
<取材・文/薗部雄一>
1歳の男の子を持つパパライター。妻の産後うつをきっかけに働き方を見直し、子育てや働き方をテーマにした記事を多数書いている。