鈴木知事は“第二の故郷”の危機を見て見ぬふりか、外資から取り戻すのか
スキー場とホテルの休業を伝える看板
さらに鈴木知事は、1月22日に厚谷司・夕張市長から
「地域の雇用と経済を守るための要望書」を受け取った。その場では
「北海道としても、また私としても何ができるのかを考え、支えていきたい」と話したという。
鈴木知事がやるべきことは、市長時代の決定が招いた“最悪の事態”を元に戻すことだ。「長年の営業継続」の約束を破った中国系企業から転売益10億円を違約金として吐き出させ、将来の退職金や年収を担保にするなどして計15億円を何とか調達すれば、香港系ファンドから夕張リゾートを買い戻し、スキー場やホテルを再開させることができる。
地元の中核的な観光拠点であり、市内最大の雇用の受け皿でもある夕張リゾートを復活させることこそ鈴木知事の責務なのではないか。
“第二の故郷”を踏み台にしただけで知らんぷりを続けるのか、それとも夕張の“宝”を外資から取り戻す先頭に立つのか。鈴木知事の真価が問われるのはこれからだ。
<文・写真/横田一>