東欧に並ぶ寿司セットとカップ麺。現地人が「めちゃくちゃ美味い」と絶賛する「コンビニ日本食」を食べてみた

醤油やワサビ、ガリやお箸もセットに

寿司セットの中身 まず試してみたのは「SUSHI 4 YOU」「Sushi Noriko」と、パッケージからハッキリと寿司推しが見てとれるセット。我々がパッと思い浮かべる寿司ではなく海苔巻きだが、ビジュアル的には悪くなさそうだ。パッケージに箸が同梱されているところも「本格感」が伝わってくる。  肝心の寿司は太巻き4つ、細巻き3つ、そしてカリフォルニア・ロールが2つと、小腹を満たすには十分なボリュームだ。 セットに入ったガリ、ワサビ、醤油 また、パッケージを開くと、なかには醤油、ワサビ、ガリも入っており、こちらもコンビニ飯に恥じぬ便利さ。ポーランドではソースなどを小皿にわけることが一般的ではなく、筆者の家にも醤油皿は皆無。こうした痒い部分に手が届く親切さも、コンビニ飯の特徴と言えるだろう。  さて、割り箸で寿司を口に運ぶと……思いのほかイケる!! 「美味い!」とまでは言わないまでも、これまで過去に食べてきた「海外の和食」に比べれば、コンビニ飯としては悪くない。 巻き寿司 意外だったのは、カニかまや人参といった具材が弱点になるかと思いきや、違和感を感じたのはむしろシャリのほうだったことだ。丸みを帯びてやや粘着力のある、まさに日本人が親しんでいるお米なのだが、巻く際の圧力が欧米基準なのかガチガチに固まっている。  また、冷たくなっているせいか、芯の部分が残っているような印象を受けた。しかし、海外の、しかもコンビニ飯としては、十分合格点と言えよう。

東欧で目にした日本メーカーの底力

「クラシック」と「テリヤキ」2種類のカップ麺 続いて試したのは、「OYAKATA」の文字が踊るカップ麺。  こうしたカップ麺やインスタント麺は中国、韓国、ベトナム系の商品が多く並んでいるため、さほど珍しくはないのだが、「JAPANESE CLASSIC」「JAPANESE TERIYAKI」と、日本風であることがアピールされているため、否が応でも期待が高まる。  さらに購入する際は気づかなかったのだが、なんと今回購入した3種類はいずれも味の素の商品! まさか徒歩10分以内のコンビニで日本メーカーのカップ麺が味わえるとは。  安心感が高まったいっぽう、サプライズは少ないだろうと踏んだ筆者は、ポーランド人の友人Gにも試食してもらうことにした。筆者は「CLASSIC」、友人Gは「TERIYAKI」をそれぞれ食べてみると……。
カップ麺の湯切り口

カップ麺の湯切り口

 期待以上でも、以下でもないが、たしかに日本のカップ麺の味がする。カップの蓋には湯切り口が常備されており、カップ焼きそばに近い印象だが、味は悪くない。
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友人は「めちゃくちゃ美味いな……。もっとないのか?」と、大絶賛!!
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