昨年4月の緊急事態宣言で民泊の予約がゼロに…窮地を乗り切った投資家の戦術

ほかの宿泊客と接触がない一棟貸し切りスタイルがウケた

不動産投資

物件の差別化にインテリアのこだわりは重要。「スマホで見たとき映える写真は必須です」。最近はベージュ、グレーが主体の「おとなボヘミアン」テイストがマイブームとのこと

 結果的に、一般賃貸の1年分に相当する家賃を夏だけで稼げたと明かす。 「私の物件は一棟貸し切りスタイルでほかの宿泊客と接触がない点が喜ばれています。今後も近場のアウトドア需要が続いてほしいです」  さらに今後はマイクロツーリズムの定着に期待を寄せているという菊地氏。シーズンオフを迎える冬は付加価値の提供で新たな需要発掘を目論む。 「季節性のある装飾や暖炉で冬を演出したいですね。それと、最近は夫がサウナにハマっていて『サウナテントかサウナ小屋を設置しよう』と話してます。冷蔵庫にオロナミンCとポカリを置いて『オロポ』が楽しめる“ととのう民泊”にできたら面白いですね」  豊富なアイデアを持つサーファー投資家の菊地氏。コロナによる想定外の大打撃も持ち前の機転を武器に上手く乗り切ることだろう。 <テレワーク時代の新戦術> 母なる海には普遍のニーズあり。付加価値のある物件を運営して富裕層のお試し移住にも対応
菊地美佳氏

菊地美佳氏

【サーファー投資家・菊地美佳氏】 ’16年から不動産投資を開始。戸建7、区分1、アパート4棟15室計23室を保有し、月の家賃収入は100万円を超える。趣味のサーフィンを活かして、サーファー向け物件を経営する。 <取材・文/栗林篤 伊藤綾>
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