また、企業の統合・合併や財務状況も視野に入れるべきという。
「M&A(統合・合併)やTOB(株式公開買い付け=企業買収)が今後増えてくると思います。業績が回復見込みであれば、割安な企業の買収を考える企業も出てくるはずですし、世界的規模のM&Aも十分に考えられます。
また、ファイナンスのやり方にも注目です。大きく財務内容が傷むと銀行からの融資が厳しくなり、MSワラントという、大手証券など引受先が必ず儲かり、既存株主が損をする資金調達を行う企業も出てくるはず。一株当たりの株の価値が大きく下がるため、財務状況はしっかりと見ておくべきです」
’21年は、今まで以上に繊細な銘柄選びが求められる年だ。
【経済アナリスト・馬渕磨理子氏】
京都大学公共政策大学院卒。トレーダーとして法人の資産運用を行う。その後はFISCOアナリストとして活躍。Twitterは
@marikomabuchi
【個人投資家・かぶ1000氏】
中学生のときから株を始めた生粋の株式投資家。『
貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術』を刊行予定。
<取材・文/桜井カズキ>