コロナ禍の中感じた、プリキュア世界と現実のシンクロニシティ

「多様性」もすでに体現しているプリキュアの世界

プリキュアおじさん

プリキュア以外に仮面ライダーや戦隊モノも好きで、「ニチアサナイト」というイベントを開催している

 大人になって僕みたいにならない限り、子供はそのうちプリキュアを卒業して「あんなのウソじゃん」みたいな事を平気で言ったりするもんですが、創作の中に自分の生きている世界と地続きなポイントがあったりして欲しい(普通ありますが)とよく思います、あるだけでいい。今回の新型コロナの件は望まぬ地続き感がえらく出てしまっていますが、このコロナ禍にリアルタイムで観た地球のお医者さんの物語は忘れられないものになっ(てしまっ)たように思います。  社会的なテーマやメッセージが出てくるとなんかかったるい、今まで興味なかった人が急に取り沙汰してくるのが嫌と言うファンも、もしかしたらそういう子供もいるのかもしれませんが、自分が好きなものを、大して好きでもない誰かの主張の飾りとして乱暴に扱われるのが腹立つだけでそれ自体は別にいいんじゃないのかなと個人的には思います。  昨今よく目に、耳にしすぎて敬遠されがちなワードになってしまった感のある「多様性」であったりとかがまさにそうなんですが、かつて「どこにでもいる普通の女の子が~」というような導入こそありながら、最初のシリーズからまったく接点の無かった正反対の二人が唯一無二の友になるというプリキュアの主人公像が、シリーズを重ねていき「どんな女の子も自分の物語を普通に生きている」とでもいうような、例外を増やしていく、例外を当たり前として扱う方向に加速している事からも、プリキュアにおける多様性って沢山のいろんな女の子がプリキュアをやっているという事がすでに体現?しているんじゃないのかな、と思う次第です。68人ですよ。でもまだ世界に100人もいないワケだし全然少ないです。  まさかこんな日々を送る事になるとは誰も思ってなかったし、多分プリキュアがいなかったら危なかったです僕は。今のような状況はまだしばらく続くのかもしれませんが、プリキュアがいつまでも女の子の最初の憧れとして続いてくれるといいなと思いつつ、このコロナ禍が収束し、その憧れが「マスクしないで外に出れていいなぁ~」とか「友達と一緒にご飯たべてて羨ましい」というものばかりに無らない事を招かれざる客の自覚と共に一方的に願ってます
DJ中の筆者

DJ中の筆者

<文・写真提供/プリキュアおじさん>
ぷりきゅあおじさん●Twitter ID:@precureojisan。サラリーマンでありながら、プリキュア関連楽曲のみでDJまがいの活動をしている。既婚者。
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