リクルートの不動産・住宅サイト「SUUMO」の「住みたい街ランキング2020」（関東版）で、大宮が急浮上して4位にランキングされたのも、このような都市型公園の充実が寄与しているのかもしれません。ちなみに浦和は10位に登場しています。 　大宮公園には1953年に開設した小動物園もあり、現在では隣接地に大宮第2公園、第3公園も開設されています。大宮公園野球場には東武アーバンパークラインの大宮公園駅で降りて徒歩圏内です。 　大宮ではほかに、組み合わせ抽選会場である「市民会館おおみや」も登場します。ここはJR大宮駅から歓楽街である通称「南銀通り」（大宮南銀座）を抜けて、少し歩くとモダンな大宮区役所が見えてきますが、ちょうどその向かい側にあります。 　こちらの方は少々、年季の入った建物ですが、作品のファンには大事な場所かもしれません。ほかには、埼玉県では県大会予選会場になる朝霞中央公園野球場、川越初雁球場も出てきます。 『おおきく振りかぶって』を巡る旅では聖地を巡るだけではなく、最近人気の高いさいたま市やその他の都市の、新たな魅力探しも同時に楽しめるのではないでしょうか。 【野球マンガの聖地を巡る旅　第5回】 ＜文／増淵敏之＞