11月25日には、日比谷公園から銀座まで、
幸福の科学信者たちによるトランプ支持のデモ行進と、数寄屋橋交差点付近での演説が行われた。見たところ300人ほどだろうか、幸福の科学信者が中心と思われる参加者たちがシュプレヒコールを上げた。
「トランプ大統領再選を応援しよう!」
「アメリカ大統領線の不正選挙は民主主義の崩壊だ!」
「トランプ大統領は立派な大統領だ!」
「日本もトランプ大統領とともに世界の繁栄を目指そう!」
主催団体である「
チェンジジャパン日本を変えよう」の連絡窓口として氏名を公表している
古山貴朗氏は、幸福の科学信者であることを公言している。「チェンジジャパン」の公式ツイッターアカウントは、幸福の科学の「経典セミナー」の宣伝も行っており、幸福の科学との関係を隠さない。
デモ隊の先頭には、幸福実現党外務局長・
及川幸久氏と幸福の科学職員である
与国秀行氏も立ち、デモ後の街頭演説でもマイクを握った。
「私達日本人、あるいはアメリカの人々が戦っているのは、まさに最後の聖戦であることを知っていただきたいんです。コロナの問題もあります。この闘いから逃げることはもう誰にもできない。マスクをしてコロナと闘うか、違った角度からコロナと闘うか。様々な闘いはあれども、コロナとの闘いからもはや人類は逃げることはできない。そしてそういった中で、アメリカでトランプが今ディープステートと闘っている。私達日本人もまた闘わなければならないときに来ています」(与国氏の演説)
この後、前述の通り
12月14日にバイデン氏の当選が事実上確実となった。それでもなお12月23日に、同じ団体が同じルートで同趣旨のデモ行進を行い、数寄屋橋で演説をした。この時は、目算で400~500人はいようかという参加者が集まった。今回も及川氏・与国氏が参加した。
デモ後の演説に聞き入る参加者たち(幸福の科学信者によるデモ=12月23日)
法輪功がデモ隊の周りでトランプを支援する記事を掲載した新聞を配り、デモ参加者もそれを受け取って掲げながら行進した。デモ隊の中にはレイシストによる
ヘイトスピーチ街宣などにも参加している活動家氏の姿もあった。
11月25日のデモに比べて、信者以外の人々も加わったり便乗したりしていたように見える。
このデモは
幸福の科学や幸福実現党の公式活動ではない。あくまでも、
信者たちによる「チェンジジャパン」の主催だ。なぜそのような形態を取るのか、デモ現場で与国氏に尋ねたが、明確な答えは得られなかった。
しかし偽装デモかというと、そうでもない。デモ前の挨拶では、「チェンジジャパン」の古山氏も含めて、幸福の科学の信者であることをその場で明かしていた。12月23日のデモの出発前には、トランプ大統領のために祈りを捧げる時間まで作っていた。
デモ出発前にトランプ大統領への祈りを捧げる主催者とトランプ大統領(幸福の科学信者によるデモ=12月23日)