Leap
三脚目は「
Steelcase」というブランドの「
Leap」というワークチェア。こちらは背面・座面がメッシュではなく、クッションでできているため、座り心地がもっちりと柔らかいのが特徴だ。長時間座っていても、お尻が痛くなりづらい。生地の種類も選ぶことができるので、メッシュチェアの座り心地が苦手な人にもおすすめだ。
ワークチェアとしての機能もしっかりと充実しており、背もたれのカーブを調整できる機能は腰痛でお悩みの方に嬉しい。
Aeron Chair Remastered
四脚目は世界で最も有名なワークチェア「
Aeron Chair(アーロンチェア)」シリーズの「
Aeron Chair Remastered」。メッシュ製チェアが世界に知れ渡るきっかけになったチェアだ。デザインが評価されており、ニューヨーク近代美術館にもセレクションされたことで有名に。ワークチェアでここまで認知度の高いブランドは他にないそう。
ヘッドレストがないタイプのメッシュチェアだが、メッシュの密度が場所によって異なり、坐骨が当たる部分などは柔らかくなっているので、予想よりも硬すぎない座り心地だ。腰部はしっかりしたメッシュの張りと腰椎と仙骨(骨盤裏の部分)を支えるパッドが腰を安定させている。また、座面が前傾する機能がついているため、アナログでの書き作業など、どうしても前傾になりがちな姿勢を取ることが多い人にもおすすめ。
ing
五脚目は日本の文房具メーカー「
KOKUYO」の「
ing」。実はオフィス家具もたくさん作っているコクヨのこのチェアは、他のものとは一線を画す存在だ。
なんと「ing」は座るとバランスボールのように、座面が360度自由にグラインドする。テレワークで身体が凝り固まりがちな人でも、適度にリラックスしながら作業することができる。座ってみると予想以上に滑らかにグラインドするので、自分の動きに合わせてストレスなく椅子を動かせる。一定時間で身体を動かしたくなる人や体を揺らしながら集中したい人におすすめだ。グラインドは真ん中で固定することもできるので、用途に合わせて調整できる。
今回は『WORKAHOLIC』でも人気のある、汎用性の高いチェアを紹介してもらった。
ワークチェアは安い買い物ではない上に、テレワーク中の人にとっては、自分の健康状態も左右する大事な相棒である。同店は、そのワークチェアに正しく適切に座る作業姿勢のアドバイスももらえるのが人気の理由とのこと。今年は新型コロナによるテレワークの普及から、来店予約も購入数も増加しているという。
ワークチェアは様々なメーカーが出しているもののため、専門店でないと座り比べることも難しいが、今回紹介したワークチェアの中で自分に合いそうなものに目星をつけながら、実際に一度、家具店や専門店に座りに行ってみるのが良いだろう。
腰痛があるなら腰のサポートのあるもの、デスクトップを使用しているならアームレストがあるものなど、自分に必要な機能や優先順位を決めてからの検討がおすすめだ。
<取材・文・撮影/ミクニシオリ>
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。