FX賢人が教える、億を目指す初心者トレーダーが知っておくべきテクニカル分析6選

鈴木氏推奨③ゴールデンクロス・デッドクロス

 1億円初心者が学ぶべきは「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」。グランビルの法則と同様に移動平均線を用いた分析手法で、さまざまな期間に応じた「買いサイン」と「売りサイン」を見極める際に用いられる。 「ここで使うのは、期間の異なる2本の移動平均線。その重なりや離れる様子から値動きのトレンドを見つけるという考え方です。まず『ゴールデンクロス』は、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上方に抜ける現象を指します。ゴールデンクロス発生後は上昇の勢いが加速するケースが多いことから、一般的に『買いサイン』として判断されます」(鈴木氏)
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短期の移動平均線(赤)が長期の移動平均線(青)の上に抜けたら買いのサイン。この好機を見逃さないようにしたい

 一方で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下方に抜ける状態は『デッドクロス』と呼ばれ、一般的に『売りサイン』と言われる。 「たとえば、高値圏で推移している際にデッドクロスが発生した場合は上昇一服、調整局面入りとなるケースが多いため、買いポジションの投資家は注意が必要となります」(鈴木氏)
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短期の移動平均線(赤)が長期の移動平均線(青)の下に抜けたら売りのサイン。買いポジションの投資家は注意が必要だ

 ちなみに、短期の移動平均線では15日や21日、中期では75日や100日、長期では200日などが用いられることが多い。また、これら2つのクロスについても、グランビルの法則同様「長期線」のほうが信頼性が高いと言われている。  状況によって短期線や中期線、長期線を使い分けることでより精度の高い予測が可能となるのだ。

ファンダメンタルズ分析ってなに?

 テクニカル分析と並ぶ代表的な分析手法に「ファンダメンタルズ分析」がある。テクニカル分析はチャートの形状や投資家心理を読み取ることが主だが、ファンダメンタルズ分析は各国の金融政策(金利)や政治情勢などを勘案し今後の相場動向を予測する手法のことだ。 「政治経済に関する知識をはじめ、膨大な量のニュースを日々チェックしなければならないため、ファンダメンタルズ分析は中級~上級者向けの分析手法とされています。また、テクニカル分析と比べて中長期的な予測を行う場合に効果的ですが、近年は主要各国が軒並み緩和的な金融政策を行っていることから、各通貨間における「金利差」などのファンダメンタルズ面での妙味が乏しくなってきているのも事実。  特に最近では、新型コロナの感染拡大を受けて世界的に景気が減速しているため、こうした状況下では各国中銀の正常な金融政策(金利の上下による金融調節)への回帰は困難と見られ、当面はファンダメンタルズ分析が効きにくい状況が続くと考えられます」(鈴木氏)  とはいえ、世界の情勢や金融市場に関する知識は外国為替だけではなく他の金融商品にも密接に関連する。政治経済の知見は相場の荒波を乗り越え「資産1億円」を実現するために必要不可欠なものであるため、知識面のブラッシュアップは日々心がけておきたい。 ファンダメンタルズ分析の具体例 ▼GDP、経済指標の上昇 その国の通貨の人気が高まれば買われて上昇し、不人気となれば売られて下落するのが為替相場の常。GDPや景気拡大を示す経済指標の上昇は経済成長の証と評価され、その国の通貨が買われる要因になる。 ▼金融政策 各国の中銀が物価や経済を安定させるために行う金融政策も、為替相場の影響大。たとえばアメリカの金利が上がると、米ドルで運用すれば高い金利が見込めるので米ドルの人気が高まることになる。
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ぶせな氏推奨④パーフェクトオーダー
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