FX賢人が教える、億を目指す初心者トレーダーが知っておくべきテクニカル分析6選

 将来不安から高まる投資熱。今から投資を始めたいと考えている人も多いはずだ。そこで、軍資金100万円から資産1億円を手にする方法を初心者にもわかりやすく解説。  相場の先読みに欠かせないのが、チャートや指標を分析する「テクニカル分析」だ。今回は、日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)の鈴木拓也氏とカリスマトレーダーのぶせな氏が「1億円初心者が押さえておくべき」と推す手法をFX編ミッション②として6つ紹介する。
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イラスト/サダ

鈴木氏推奨①水平線のレジサポ転換

「レジサポ転換」とは、チャート上に「水平線」を引き、売買タイミングや目先の下値メドを見極める手法。たとえば、米ドル/円がしばらく105円を上抜けられずにいた場合、1ドル=105円がレジスタンスラインとなっている可能性がある。
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レジスタンスラインとして機能していた水平線がサポートラインに転換する際、戻り待ちの買い決済と新規の買いが増え、反発が起きる

 通常であればレジスタンスに接近したタイミングでショート(売り)するが、しばしばこのレジスタンスラインを上方に抜けていくことがある。その後、それまで天井となっていた抵抗線がサポートラインに転換。当面の為替レートの「底(下限)」として機能するケースが多い。 「レジスタンスラインを上抜けた場合、ショート勢は含み損を抱えることになります。そのため、再び水平線に接近し含み損が縮小すると、戻り待ちの決済(このケースでは買い)に動く可能性が高い。その結果、それまで売り場と見られていた水準で相当数の買いが入り、その後の下値を支える要因となります」(鈴木氏)

鈴木氏推奨②グランビルの法則

 チャート分析の王道的理論とも評されるグランビルの法則。現在の為替レートと「移動平均線」の位置関係を分析し、売買のタイミングを決める手法だ。  ちなみに「移動平均線」とは、一定期間分の為替レートの平均値をチャートにしたもので、テクニカル分析において重要視されるツールのひとつ。売買のタイミング以外にも今後のトレンドを予測する上でよく利用されるので覚えておこう。 「グランビルの法則は、’60年代に米国の金融ライターでチャート分析家としても活躍していたジョセフ・E・グランビル氏が考案した法則。為替レートが移動平均線から著しく乖離している場合や、移動平均線を上抜けた場合など、それぞれ4つの『買いポイント』と『売りポイント』が提唱されています」(鈴木氏) 買いポイントは以下の4つだ。 ①移動平均線が横ばい~上向き始めた際、終値が移動平均線を上抜いたとき。 ②移動平均線が上昇中に、終値が移動平均線を下回り、再度上向くとき。 ③終値が上昇している移動平均線より上にあり、移動平均線に近づいて下降したが再度上昇に転じたとき。 ④終値が下降し始めた移動平均線を下回り、下に乖離して上向いたとき。 続いて売りポイントも4つある。 ⑤移動平均線が横ばい~下向き始め、終値が移動平均線を下抜いたとき。 ⑥移動平均線が下降中、終値が移動平均線より上回り、再度下向くとき。 ⑦終値が下降中の移動平均線より下で、移動平均線に近づいて上昇したが再度下落に転じたとき。 ⑧終値が上昇し始めた移動平均線を上回り、大きく上に乖離したとき。  が挙げられている。売買のポイントを頭に叩き込んでおこう。
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グランビルの法則では平均値を集計する期間が長いほど信頼性が増すといわれており、200日移動平均線を用いることが多い

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鈴木氏推奨③ゴールデンクロス・デッドクロス
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