コロナショック、米大統領選…大荒れの2020年に資産3倍増!マゼラン氏の最強FXトレード術を大解剖

 コロナショックに米大統領選と大荒れだった2020年。そのなかで資産3倍増を達成したのがトレーダーのマゼラン氏。FXでも日経平均CFDでも大きな利幅を抜くことに成功した、そのトレード術を大解剖!

大荒れコロナ相場でどう資産を3倍に増やしたのか?

マネ得

写真はイメージです

 日経平均は29年ぶりに高値を更新し、ダウ平均は3万ドルへと到達。世界的な金融緩和がマーケットへのリスクマネーの流入を後押しした格好だ。そんなコロナ相場で、大幅に資産を増やすことに成功した投資家がいる。 「ユーロ/ドルを利益確定しました。これで13連勝達成!」  11月末にこんなツイートをしたトレーダーのマゼラン氏だ。SNSなどで自分のポジションを公開しながらトレードし、今年は資産3倍増を達成したという。 「コロナショックの暴落で大底を拾えたのが大きかった。リーマンショックのときには資産の30%を失いましたが、その手痛い経験が今回生きましたね」

転機はリーマンショック

 マゼラン氏が株式投資やFXを始めたのは’03年。その5年後に発生したリーマンショックがトレードを大きく変えた。 「一時はさまざまなテクニカル分析を組み合わせて『最強のチャート』作りに没頭しましたが、行き着いたのは移動平均線や過去の高値・安値を意識したシンプルなトレードでした。トレードはコンピュータ相手のゲームではありません。モニターの向こう側にいる人たちの心理を考えることが重要だと気づいたんです。  理想はエントリーしたらすぐに含み益が出るようなポイント。勢いのある相場でのトレードです。そのためには買いたいと思う人が増えるようなレートや、売り手のロスカットが多く出るようなレートで買いたいんです。それを探すには複雑怪奇なチャート分析など必要ありません」  研究の結果、マゼラン氏のチャートに残ったのは、3本の移動平均線だけだった。 「10と20、30に設定したEMA(指数平滑移動平均線)です。3本のEMAで行うのは、ひとつがトレンド方向の確認。3本が上から10、20、30と並んでいれば上昇方向の『パーフェクトオーダー』。上から30、20、10と並んでいれば下落方向のパーフェクトオーダーです。利用するチャートは週足、日足、4時間足、1時間足です」  1時間より短い足だと、ニュースなどのノイズに邪魔されやすいという。比較的長い足のチャートを見ながらのデイトレード、ないしはスウィングトレードを行うのがマゼラン流だ。
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3本のラインで荒れ相場を乗りこなす
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