そうした中で注目を集めるのが、帰省の代わりにお歳暮を贈る「帰省暮」だ。この「帰省暮」では、従来のお歳暮に多かったお菓子の詰め合わせやアルコール類、ハムの詰め合わせなどとは一味違うものが選ばれることもあるという。
楽天の担当者は、「帰歳暮をきっかけに、継続的な会話や、繋がりを感じられるようなコミュニケーションのきっかけとなるようなギフトを提案しております」と話す。
「楽天市場では、『オンラインでも楽しめるギフト』、『健康配慮のグルメ・ギフト』、『話題作りギフト』という相手の好みを知っているからこそ選ぶことのできるわかりやすいギフト、継続的なコミュニケーションを取る役割となるギフト、という観点から3つテーマを選定しております」
例えば、野菜を栽培するキットを贈れば、野菜がきちんと育っているのかどうか訊ねることで継続してコミュニケーションが取れそうだ。
他にも、ビールや日本酒の飲み比べを贈れば、オンラインでの飲み会や忘年会でも盛り上がれるに違いない。
さらに楽天の担当者は、「売れ筋商品でいうと、お歳暮ギフトとしても一見定番のグルメ、日用品などが、帰歳暮ギフトとなるとユニークな視点のギフトの需要が高いとみています。例えば、定番品でもあるタオルやお酒が、帰歳暮となると『育てるタオル』、『梅酒手作りセット』と、手をかけることで、少しずつ変わっていく様子を楽しめるギフトが人気です」と話す。
「育てるタオル」とは、特殊技術で作られた糸で織られたタオルのことで洗う度にどんどん柔らかくなるのだという。また梅の実や氷砂糖で自家製の梅酒を作れる梅酒のキットもある。こうしたユニークなギフトを贈れば、相手との会話も弾みそうだ。
<取材・文/HBO編集部>