「刈羽村長選」に見る、日本の闇。足元の選挙をしっかり見ないと日本は取り返しがつかなくなる

選挙が開店休業状態の街もある

 11月15日は新潟県内で、柏崎市長選や刈羽村長選のほかに、南魚沼市長選も行われる予定になっているのですが、こちらは選挙こそ行われているものの、選挙運動はほとんど行われていません。というのも、新型コロナウイルスの第3波は、それまで感染者のいなかった南魚沼市も襲い、南魚沼市の警察署でクラスターが発生。警察官が自宅待機となってしまったため、警察の機能が失われることになり、現職の林茂夫さんは「選挙をしている場合ではない」ということで公務に専念。新人の黒岩揺光さんも予定していた集会を取りやめるなど、選挙らしい選挙ができなくなってしまいました。それでも市長選そのものが中止になることはないので、11月15日に予定通りに投票日を迎えることになるわけですが、市民が何をどうやって判断するのかが注目されます。  他にも、11月15日は全国各地で注目の選挙があります。LRT(次世代型路面電車システム)で揺れる宇都宮市長選栃木県知事選河井案里・克行夫妻による公選法違反や議員の居眠り&恫喝問題に揺れる安芸高田市議選は特に注目です。  自分の住んでいる街ならともかく、他の街の選挙を見ることは滅多にないかもしれませんが、実は、すべての選挙が自分たちの街につながっています。だから、この機会にぜひ少しだけ覗いてみていただきたいというのが、選挙ウォッチャーの密やかな願いです。 <取材・文・写真/選挙ウォッチャーちだい>
選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
1
2
3
4